獣医師 関まさひろの独り言

獣医師で著者の関まさひろが日ごろ頭の中で考えてることを独り言としてアップしていきます

うんち踏んじゃった

裸足で犬のうんち踏んじゃった(汗)

 

茶色の玄関マットの上に裸足で差し掛かろうとした時「グニュ」って言う感触と共に左足の裏にくさ〜い犬のうんちがべっとりついた。

 

一瞬ひるんで現実に戻ると、なんとも言えない「とほほ」の気持ちになり、渋々と足とマットを洗いに洗面所に行った。

 

しっかりとマットをブラシで擦って踏んで染み込んでしまったうんちをきれいに洗い流し、干しにいこうと廊下に差し掛かった。

 

その瞬間、

 

「グニュ」っとした感触が今度は右足の裏に感じた。

 

その瞬間倒れそうになった。

 

マジか!

 

ガックリしながらふと先を見てみると、いつもはしゃいで廊下を走り回ってるはずの犬が隅っこのケージに入り込み、申し訳なさそうな顔でこちらをチラチラ見ていた。

 

普段はトイレにするはずのうんちを2カ所も違う場所でそそうしてしまったのだ。

 

昨日から忙しくしていて全然かまってあげなかった、腹いせか?それとも気を引こうとしてるのか?

 

いずれにしても、うんちをそそうしてしまったのは過去の事実。

 

うんちを踏んでしまった事も既に過去。

 

今から何を言っても手遅れだ。

 

すみやかに、再度足を洗いにいった。

 

足を洗いながら、考えた。

 

なぜかうんちを踏んでも怒りが湧いてこない事を。

 

むしろ逆に犬に対して申し訳ない気持ちになった。

 

犬がいつもきちんとトイレで用を足しているのに、それができなかったときにはなんらかの原因があることが多い。

 

例えば下痢してしまって、トイレまで間に合わなかったとか、

 

いつものトイレに別のなんらかの異変があるとか、

 

家族の気を引こうとしてわざと別の場所にしてみたりとか、

 

かまってくれない事にすねてわざとやったりとか、

 

色々考えてみると、病気はしょうがないとしても、気を引こうとするのは自分にも悪かった点があるはず。

 

そう考えると、怒りの感情などは起こらず、犬に対する愛おしさがさらに増してくるものだ。

 

その愛おしさから、黙って黙々と足とマットの処理をして、優しく犬に声をかけた。

 

「ごめんね。あんまり構ってあげてなかったね。」

 

すると様子を伺っていたケージから尻尾を急速に振り回しながら突進してきた。

 

なんてかわいいやつよ。

 

そんなこんなで、朝一のうんちを踏むという不快な出来事から一転、犬への愛情がさらに深くなったのであった。

 

おしまい。

 

 

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