獣医師 関まさひろの独り言

獣医師で著者の関まさひろが日ごろ頭の中で考えてることを独り言としてアップしていきます

本能について

本能とは何か?

 

人間もそうだが、獣医として動物に触れる機会が多いとふとその動物たちの行動が気になることがある。

 

本能と言ってすぐ思いつくのが、

 

食べること

寝ること

繁殖すること

 

などがあるが、さらによく考えると、

 

本能とつく言葉に

 

母性本能

闘争本能

防御本能

 

などが挙げられる

 

動物ではさらに、

 

帰巣本能

狩猟本能

 

なども思いつく。

 

しかし色んな動物で色んな行動が見られるが、特に犬や猫、馬や猿などの生物学的進化が進んだ者達は、本能行動だけではなく自分自身で状況を判断して考えられた行動がよく見られる。

 

それは、種として生まれつき持った行動性質ではなく、生まれた後に学習したり、発達した知性によって行われる行動と言える。

 

このような学習や知性は経験を積めば積むほど、さらに発達すると考えられる。

 

人間の赤ちゃんも始めは言葉を話すことも立ち上がることもできないけれど、ほとんどが経験と共にできるようになる。

 

動物達はペットとして家族の一員として迎えられると、今までの同種の世界から人間の世界に入り、色んな経験をする。

 

すると家族の表情や声を認識し、話す内容も理解するようになる。

 

まるで、心が繋がっているかのようになる。

 

これは動物特有の本能の部分ではなく、知性が働いているからであると思う。

 

だから、叱られると隠れたり、褒められると嬉しくなる。

 

やはりペットとして受け入れられる動物は、精神的にも進化していると私は思う。

 

人間が精神も含めた進化の頂点ならば、ペットは次に進化が進んでいると考える。

 

だから愛を理解し、愛を返してくれる。

 

愛という精神活動を知っていると思うのである。

 

これとは別に、進化の進んでいない生き物達は、例えば昆虫などは、本能的行動がほとんどであり、生きるために食すことと繁殖を行なっている。

 

周りから危険が迫ると逃げる防御本能も見られたりする。

 

しかし、そこまでであり、学習能力や知性は発達していないため、人間に飼われたとしても愛情を理解するまでには至らない。

 

それでも人間は生き物を大切にして愛情を込めて育てることに人間としての役割があるために、昆虫ですら飼おうとする。

 

その時は、見返りは求めない無償の愛という尊い神性を発揮しているのである。

 

人間も生き物も皆同じ地上に生まれ、進化の道を歩んでいる仲間だと思うと、そこに聖なる繋がりが見えてくる。

 

動物を見ていてそんなことを考えてしまう今日この頃であった。

 

 

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