獣医師 関まさひろの独り言

獣医師で著者の関まさひろが日ごろ頭の中で考えてることを独り言としてアップしていきます

病院

今日、病院にいった。

 

動物の病院ではなく、私の病院だ。

 

人間の病院に行くと思うことがある。

 

どこに行っても病院には多くの人が溢れかえっている。

 

待ち時間が1時間や2時間なんてザラだ。

 

子供からお年寄りまでごった返している。

 

なぜこんなに病院には人が多く集まるのだろうか?

 

考えてみる。

 

人間は誰もが自分の肉体的体を心配して健康を維持しようとする。

 

これは、例外がない。

 

病気になって喜んでいる人はいない。

 

なぜなら、そこには苦痛があり、不自由があるから。

 

それらを取り除いて、健康になり、自由に動ける体を取り戻したいのだ。

 

それは、何らかの制約を受けることを良しとしないからと思う。

 

身体の制約だけでない。精神的な制約もあるからだ。

 

痛みや苦しみは、身体だけでなく行動や思考する意欲がなくなる。

 

そんな制約から誰もが解放されたいのだ。

 

病院で待っている患者さんたちは誰もがこのように感じており、自分の身体を治そうと努力する。

 

その手助けをするのがお医者さんだ。

 

お医者さんはとっても尊い仕事をしているといえる。

 

では、動物はというと、

 

動物病院の役割は、病気になった動物を治すことと、その動物を連れてきた飼い主を安心させることがある。

 

動物病院の場合、純粋に連れてきた飼い主を治すわけではないから、飼い主の身体的制約を解消するわけではない。

 

しかし、大切にしている動物を苦痛から救ってあげたいという、愛情とその精神的不安から動物を病院に連れてきている。

 

なので、ある意味、獣医さんの場合は、飼い主の精神的苦痛を解消する仕事も含まれているといっても良い。

 

ここを認識していないと、獣医としての仕事を全うしてるとは言えないのである。

 

ただ動物の病気を治すだけではだめなのである。

 

その動物を連れてきた飼い主の精神的苦痛を緩和してあげるのも重要なのである。

 

つまり、獣医さんというのは、実際の治療対象は動物だけども付随している飼い主という人間の安心を与えるという意味ではこれまた大変な役割を担っているのである。

 

これまた尊い仕事である。

 

魂は知っている。人間の愛の動機から発生している行動には尊さと安心感があることを。

 

だから、そのような尊い愛のある場所にはみんな集まってくると考えられる 

 

自分もそのような愛のある尊い仕事がますますできるよう精進していきたいと思う今日このごろであった。

 

 

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